こんにちは。
ハンドメイド起業のための数秘コンサルタントの石塚仁子です。
前回の記事では、転校続きだった学生時代や、いじめの経験、そして社会人初日に退社することになった出来事についてお話ししました。
新卒で入社した会社を初日に退社するという、なかなか波乱の社会人スタートを切った私。
当時はとても驚きましたし、「これからどうしよう」と思う気持ちもありました。
でも、その出来事があったからこそ、まったく考えてもいなかった世界へ飛び込むことになります。
今回は、劇団スタッフとして過ごした日々、そして苦手だった電話対応を克服するために飛び込んだホテル勤務での経験についてお話しします。
どちらも決して楽な環境ではありませんでしたが、今の私の接客力や、人と向き合う力を育ててくれた大切な時間でした。
入社2日目にして無職になった私が選んだ道
社会人初日に退社することになり、入社2日目にして無職になってしまった私。
普通なら、すぐに次の就職先を探すところだったのかもしれません。
でもその時の私は、「せっかくだから、楽しそうなことをやってみよう」と思いました。
そこで飛び込んだのが、某ミュージカル劇団の常設劇場スタッフのお仕事です。
公演ごとの契約で、まずは3ヶ月という形でのスタートでした。
それまで自分が劇団スタッフとして働くなんて、まったく考えたこともありませんでした。
でも、人生は本当に何がきっかけで動き出すかわかりません。
予想外の退社が、思いがけない新しい世界への入り口になったのです。
劇団スタッフとして過ごした過酷な日々
劇団スタッフの現場は、華やかな舞台の裏側とは違い、想像以上に厳しい場所でした。
研修中から厳しい言葉を受けることも多く、今ならパワハラやモラハラと言われるような場面もありました。
決して楽な現場ではありませんでした。
アルバイトという立場だったので、辞める選択肢ももちろんありました。
でも、ここで辞めたら自分が悔しい。
そんな気持ちもあり、私は続けることを選びました。
もちろん、一人だったら乗り越えられなかったと思います。
同じように現場で頑張る仲間がいて、助け合うことができたからこそ、厳しい環境の中でも何とか踏ん張ることができました。
あとになって、キャストの方々も私たちスタッフの頑張りを見てくださっていたことを知りました。
自分たちでは必死に動いていただけでしたが、見てくれている人はちゃんといる。
そう思えたことは、とても大きな支えになりました。
つらい環境の中で学んだこと
劇団スタッフの仕事は大変でしたが、その中で学んだこともたくさんあります。
時間通りに動くこと。
お客様の流れを見ながら対応すること。
トラブルが起きても、表には出さずに冷静に動くこと。
舞台の裏側では、見えないところで本当に多くの人が支え合っています。
その一人ひとりの動きが、表の華やかな舞台を作っているのだと知りました。
今思えば、この経験も「裏側で整える力」や「人を支える力」につながっていたのだと思います。
ハンドメイド作家さんの活動も、表に見える作品だけでなく、準備や発信、販売、接客など、見えない部分がたくさんあります。
だからこそ、今の私は表に見えている部分だけではなく、その人の背景や努力にも目を向けたいと感じるのかもしれません。
電話が苦手だった私が、ホテルの予約係へ
劇団スタッフの仕事のあと、次にアルバイトとして始めたのが、ホテルでの客室予約係でした。
実は私、もともと電話がとても苦手でした。
相手の顔が見えないと、怒っているのか、それとも普通に話しているだけなのかがわからない。
家の電話に出ることすら、少し億劫に感じるほどでした。
それなのに、なぜ電話対応が中心の仕事を選んだのか。
理由はとてもシンプルです。
どんな仕事に就いても、電話対応は避けて通れないと思ったからです。
「だったら、この苦手を克服してしまおう」
そう決めて、あえて電話対応の多いホテルの客室予約係に飛び込みました。
電話対応を続けたことで、苦手が得意に変わった
当時は、今ほどネット予約が主流ではありませんでした。
電話や旅行会社を通じた予約が多く、毎日たくさんの電話を受けることになります。
最初は緊張しました。
でも、数をこなすうちに少しずつ慣れていきました。
関西からのお電話には関西弁で対応し、関東からのお電話には標準語で対応する。
気づけば、ちょっとしたノリやツッコミも交えながら対応する、国内バイリンガル状態になっていました。
苦手だったはずの電話対応が、いつの間にか自分の得意なことになっていたのです。
この経験から、私は「苦手なことでも、向き合い方次第で自分の強みに変わることがある」と知りました。
今、何かに苦手意識を持っている方も、いきなり完璧にできなくて大丈夫です。
少しずつ経験を重ねていくことで、いつの間にか自分を支える力になっていることがあります。
ホテル内で経験した嫉妬と、あたたかいサポート
ホテルでの仕事はとても楽しかったのですが、もちろん良いことばかりではありませんでした。
ホテル内でも、いじめのようなものを経験したことがあります。
私が一番若く、仕事の飲み込みが早かったこと。
男性の上司や先輩方からかわいがっていただいていたこと。
そうしたこともあり、一部の方から少し距離を置かれることがありました。
日常会話に入れてもらえなかったり、お土産を配ってもらえなかったりすることもありました。
当時はもちろん、寂しさや悔しさもありました。
でも、ありがたかったのは、その状況を見てくれている人たちがいたことです。
上司やかわいがってくださる先輩、同期、そして他部署の先輩方が、たくさん声をかけてくださいました。
結果的に、お土産もきちんと私のところへ回ってくるようになりました。
人間関係がうまくいかない場所があっても、すべての人が敵になるわけではありません。
ちゃんと見てくれている人がいる。
そのことを、ここでも改めて感じることができました。
劇団の仕事が息抜きにもなっていた
実は、ホテルで働き始めた最初の1年間は、並行して劇団でのお仕事も続けていました。
ホテルで理不尽なことがあったとしても、別の場所に楽しみや息抜きがあると、意外と耐えられるものなんですよね。
ひとつの場所だけに自分の居場所を限定しないこと。
これは、学生時代の経験ともつながっているように感じます。
どこかで苦しいことがあっても、別の場所で自分を受け入れてくれる人や、楽しい時間がある。
そう思えるだけで、心の支えになります。
今、ハンドメイド作家さんや生徒さんとお話ししていても、「活動の場をひとつに決めすぎなくていい」と感じることがあります。
販売だけでなく、学びの場、仲間との交流、イベント、ワークショップなど、いくつもの居場所があることで、活動はもっと続けやすくなるのだと思います。
クレーム対応で学んだ、人と向き合う力
ホテルでの仕事では、お客様との電話対応だけでなく、クレーム対応も数多く経験しました。
なぜか私が対応することも多く、時にはお詫び状をお送りすることもありました。
でも、丁寧に対応したあとに、お客様からお礼のお電話をいただくこともありました。
この経験は、今でも私の中に残っています。
クレームというと怖いものに感じますが、そこにはお客様の不安や期待が隠れていることがあります。
まずは話を聞くこと。
何に困っているのかを確認すること。
できることを誠実に伝えること。
この積み重ねが、信頼につながることをホテル時代に学びました。
今、ハンドメイド販売のトラブル対応やお客様とのやり取りについてお伝えする時も、この経験がとても活きています。
フロント・ラウンジ・レストラン・婚礼まで幅広く経験
その後、ホテル内で異動もあり、フロント業務やロビーラウンジの店長も経験しました。
レストランでもさまざまな経験を積みました。
婚礼スタッフとしての仕事、和食レストランでのサービス、営業企画の一環での新作づくりや機関誌の撮影など、本当に幅広い業務に関わらせていただきました。
ホテル内でやらなかったのは、総務と経理くらいかもしれません。
それくらい、いろいろな部署や仕事を経験させていただきました。
どの仕事にも共通していたのは、「相手のことを見て動く」ということです。
お客様が何を求めているのか。
スタッフが何に困っているのか。
今、現場で何が必要なのか。
そうしたことを感じ取りながら動く力は、このホテル時代に大きく育ててもらいました。
ホテル時代が今の仕事の土台になっている
振り返ると、ホテル時代は本当に人に恵まれた時間でした。
もちろん大変なこともありました。
悔しいことや、理不尽に感じることもありました。
でも、それ以上にたくさんの方に支えていただき、いろいろな経験をさせていただきました。
電話対応、クレーム対応、フロント、ラウンジ、レストラン、婚礼、企画。
そのどれもが、今の私の接客の基盤になっています。
そして、今ハンドメイド作家さんや生徒さんのお話を聞く時にも、この経験は活きています。
相手の言葉の奥にある気持ちをくみ取ること。
その人が本当に伝えたい想いを整理すること。
安心して話せる場を作ること。
これらは、ホテル時代にたくさんの人と向き合ってきたからこそ、今の私の中に育っている力なのだと思います。
まとめ
今回は、社会人初日で退社したあとに飛び込んだ劇団スタッフの仕事と、電話嫌いを克服するために始めたホテル勤務での経験をお話ししました。
劇団スタッフの現場では、厳しい環境の中で仲間と助け合うことを学びました。
ホテルでは、苦手だった電話対応を克服し、クレーム対応や接客、フロント、レストラン、婚礼など、幅広い仕事を経験しました。
どの経験も、その時は必死でした。
でも今振り返ると、人と向き合う力、相手の気持ちをくみ取る力、そして現場で動く力を育ててくれた大切な時間だったと感じています。
次回は、ホテルを退社して上京し、看護助手やレストラン接客の中で改めて自分の強みを見つけていったお話をお届けします。
また一緒に読んでいただけたらうれしいです。
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