こんにちは。
ハンドメイド起業のための数秘コンサルタントの石塚仁子です。
「長く愛されるハンドメイド作品を作るために」シリーズ 第4回
今回は、仕入れたアクセサリーパーツを作品に使う前に、無理なく確認しておきたいポイントをご紹介します。
アクセサリーパーツが届いたとき、袋から出してそのまま作品づくりに使っていませんか?
商品ページではきれいに見えていても、実際に届いたパーツには、色味の違いや細かな傷、金具の硬さのばらつきなどが見られることがあります。
とはいえ、届いたパーツを一つひとつ細かく確認するのは大変です。
「販売するなら、全部チェックしなければいけないの?」と思うと、制作を始める前から疲れてしまいますよね。
すべてを完璧に確認する必要はありません。
届いたときは注文内容と全体の見た目を確認し、作品へ使うときに金具の動きや組み合わせを見るくらいでも十分です。
今回は、確認するタイミングや内容を分けながら、無理なく続けやすい方法をまとめます。
すべてを細かく確認しなくても大丈夫
パーツに傷がないか、サイズは合っているか、色味は同じか、金具は正常に動くか……。
確認しようと思えば、項目はいくらでも増やせます。
しかし、最初からすべてを完璧に見ようとすると、検品だけで時間がかかり、続けることが負担になってしまいます。
私は、パーツが届いたときと、作品に使うときの2回に分けて確認しています。
届いたときは、注文内容と全体の見た目を確認します。
そのあと、作品へ使うときに、金具の動きや一緒に使うパーツとの組み合わせを見ています。
一度に全部確認しようとせず、必要なタイミングで少しずつ見る方が続けやすくなります。
パーツが届いたら、まず注文内容と見た目を確認する
パーツが届いたら、まず注文した商品と合っているかを確認しましょう。
この段階では、一つずつ袋から出して細かく見る必要はありません。
明るい場所で袋の上から全体を見て、注文した商品や個数、色、サイズが合っているかを確認します。
あわせて、大きな傷やへこみ、変色など、見た目に気になるところがないかも見ておきましょう。
- □ 注文した商品と個数が合っている
- □ 注文した色や素材と合っている
- □ 傷やへこみ、変色がない
- □ サイズや形が商品説明と合っている
袋の上から見て気になるものがあれば、そのときだけ取り出して確認します。
細かな傷をすべて探すというよりも、お客様が作品を見たときに気になりそうな状態ではないかを基準にすると、判断しやすくなります。
イヤリングやピアス金具は動きを確認する
イヤリング金具やピアスのキャッチは、お客様が実際に開閉する部分です。
見た目に問題がなくても、緩すぎたり、反対に硬すぎたりすることがあります。
イヤリング金具が緩いと、着用中に外れやすくなるかもしれません。
硬すぎる場合は、着け外しがしにくく、耳が痛くなることもあります。
作品に使う前に、一度だけ開閉してみて、無理なく動くかを確認しましょう。
- □ イヤリング金具が緩すぎたり硬すぎたりしない
- □ 金具を一度動かし、引っかかりなく使える
- □ 動かしたあと、元の位置に戻る
- □ ピアス金具は、ポストとキャッチを一度組み合わせてみる
- □ ピアス芯とキャッチの組み合わせに問題がない
- □ キャッチが簡単に抜けない
- □ 強い力を入れなくても着脱できる
何度も動かす必要はありません。
正常に使えるかを一度確かめるだけで大丈夫です。
丸カンは作品に使うときに確認すれば大丈夫
丸カンは、モチーフやチェーンをつなぐ小さなパーツです。
小さいからこそ、届いたときにすべてを細かく確認するのは大変です。
丸カンは、作品に使うときに一つずつ見る方法で十分です。
まず、作品の重さやデザインに合うサイズと太さかを確認します。
丸カンの直径が同じでも、線材の太さによって、見た目や強度は変わります。
- □ 丸カンのサイズや線径が作品に合っている
- □ 形が大きくゆがんでいない
- □ 閉じたときに切り口が合う
丸カンを開くときは、左右へ引っ張って広げるのではなく、片側を手前、もう片側を奥へずらすように動かします。
作品へ取り付けたあと、切り口同士が合っているかを確認しましょう。
完成した作品全体の詳しい確認については、第5回の記事で取り上げます。
一緒に使うパーツの色や形を並べて見る
アクセサリーパーツでは、同じ「ゴールド」と表示されていても、すべて同じ色ではありません。
黄色みの強いもの、赤みのあるもの、落ち着いた色合いのものなど、仕入れ先や商品によって違いがあります。
ピアス金具、丸カン、チェーン、チャームを別々に見ると気にならなくても、作品として組み合わせたときに色の違いが目立つことがあります。
作品へ使う前に、一緒に使う予定のパーツを並べて見てみましょう。
- □ 組み合わせる金具の色味がそろっている
- □ 左右に使うパーツの形や大きさが大きく違わない
- □ 作品全体の雰囲気に合っている
自然光と室内照明では、色の見え方が変わることもあります。
何度も場所を変えて確認する必要はありませんが、普段制作している明るい場所で見て、違和感がなければ十分です。
同じ商品でも以前と違うことがあります
以前と同じ商品を注文したのに、「前に買ったものと少し色が違う」と感じることがあります。
これは、製造した時期や加工条件などによって生じるロット差の可能性があります。
特にメッキパーツは、加工する工場やメッキ槽の状態などによって、仕上がりの色味や質感に違いが出ることがあります。
こうした違いは、パーツを販売するお店側でも、すべてを同じ状態にそろえることが難しい部分です。
そのため、私たち作家も、いつでもまったく同じ色のパーツを仕入れられるとは限りません。
購入前には商品ページの注意事項をよく読み、届いたあとは手持ちのパーツと並べて確認することが大切です。
ピアスやイヤリングなど、左右一組で使うものは、できるだけ色味や質感が近いパーツを選ぶ目を持つことも、作品をきれいに仕上げるためのポイントになります。
以前購入したものと少し違うからといって、すぐに不良品というわけではありません。
ただし、古いパーツと新しいパーツを左右一組の作品に使うと、色や形の違いが目立つことがあります。
以前の在庫が残っている場合は、新しく届いたパーツを一つだけ並べてみて、違いが大きくないか確認しておくと安心です。
- □ 前回の在庫とのロット差を確認している
- □ 色味や形が違う場合は、新旧の在庫を分けている
- □ 左右一組には、できるだけ同じロットのパーツを使っている
違いがある場合は、無理に混ぜず、古いものと新しいものを分けて使いましょう。
天然素材は違いを生かしながら組み合わせる
天然石や淡水パール、本物のお花などには、一つひとつ色や形の違いがあります。
これは不良ではなく、自然素材ならではの魅力です。
ただし、左右一組のアクセサリーに使う場合は、色や大きさが大きく違うと、完成したときにバランスが取りにくくなることがあります。
制作するときに、近い色や形のものを並べて選ぶだけでも、作品全体がまとまりやすくなります。
- □ 左右に使う素材の大きさが大きく違わない
- □ 色や形のバランスが取れている
- □ 傷や内包物を作品の個性として使うか判断している
すべてを同じにそろえる必要はありません。
自然素材の個性を生かしながら、左右のバランスを見て組み合わせましょう。
気になるパーツはその場で分けておく
傷や変色、金具の動きなどに気になる点が見つかった場合は、その場で別の袋やケースへ分けておきましょう。
そのままほかのパーツと一緒に戻すと、制作時に誤って使ってしまう可能性があります。
細かく分類しなくても、次の2つに分けるだけで十分です。
- 販売作品に使うパーツ
- 確認が必要なパーツ
確認が必要なパーツは、あとで自分用や試作品、練習用に使える場合もあります。
無理にすぐ処分する必要はありません。
ただし、販売作品に使えるものと混ざらないようにしておくことが大切です。
仕入れ先の商品説明や返品条件も確認する
届いたパーツに明らかな不具合があった場合は、仕入れ先へ問い合わせることもあります。
ただし、返品や交換ができる期間、対象となる状態は、お店によって異なります。
届いてから長い間そのままにしていると、返品や交換の期限を過ぎてしまうこともあります。
そのため、商品が届いたら、まず注文内容と全体の状態だけでも早めに確認しておきましょう。
不具合について問い合わせるときは、次の情報をそろえておくと伝えやすくなります。
- 注文日
- 注文番号
- 商品名や品番
- 届いた個数と不具合があった個数
- 気になる部分が分かる写真
- 返品・交換の期限
写真は、気になる部分だけでなく、商品全体やパッケージのラベルも一緒に残しておくと確認してもらいやすくなります。
すべての商品について細かく記録する必要はありません。
明らかな不具合があったときに、注文内容や商品の状態を確認できる情報があれば十分です。
仕入れ先の情報は簡単に残しておこう
同じパーツをもう一度購入したいとき、「どのお店で買ったんだろう」と分からなくなることがあります。
そのため、繰り返し使いたいパーツだけでも、商品名や仕入れ先を簡単に残しておくと便利です。
細かな管理表を作らなくても、パッケージのラベルを一緒に保管したり、商品ページをお気に入りに登録したりするだけでも構いません。
- □ 商品ラベルや素材情報を残している
- □ 再購入したいパーツの仕入れ先や品番が分かる
- □ 継続して使うパーツだけでも購入情報を残している
インターネットで購入した場合は、商品ページが削除されることもあります。
長く使いたいパーツは、商品名や品番が分かるようにしておくと、次回の仕入れがしやすくなります。
私がパーツを確認するときの流れ
私は、パーツが届いたときと、作品へ使うときの2回に分けて確認しています。
届いたときは、袋の上から全体を見て、注文内容や目立つ傷、色の違いがないかを確認します。
その後、作品へ使うときに、金具の動きや組み合わせを見ています。
- 届いた商品と注文内容を照らし合わせる
- 袋の上から目立つ傷や変色がないかを見る
- 作品へ使うときに金具を一度動かす
- 一緒に使うパーツの色や形を並べて見る
- 気になるものは別に分ける
毎回すべてのパーツを細かく確認しているわけではありません。
最初から完璧に行うのではなく、必要なタイミングで少しずつ見るようにしています。
まとめ
アクセサリーパーツは、商品ページの写真だけでは、実際の色味や金具の硬さまで分からないことがあります。
同じ商品でも、仕入れた時期によって色や形に違いが出る場合があります。
だからといって、届いたパーツをすべて一度に細かく確認する必要はありません。
届いたときは、注文内容と全体の見た目を確認します。
作品へ使うときに、金具の動きや、組み合わせるパーツの色・形をもう一度見れば十分です。
確認するポイントは多く見えるかもしれませんが、すべてを同じタイミングで行うわけではありません。
必要なときに、必要な部分だけを見る習慣をつけることで、完成後の交換や作り直しを減らしやすくなります。
最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。
小さなパーツを使う前に少しだけ確認することが、作品全体の品質を守ることにつながります。
次回は、作品が完成したあと、お客様へ届ける前に確認したい、接着部分や左右差、金具、梱包などの品質チェックをご紹介します。
あわせて参考に
パーツの素材やメッキの仕組みについては、シリーズ第1回の記事で詳しくご紹介しています。
ハンドメイド作品はパーツ選びで印象が変わる|長く愛される作品づくり①素材の違いと選び方
金属アレルギーに関わる素材表示や、サージカルステンレス、ニッケルフリーの考え方については、シリーズ第3回も参考にしてください。


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